清水 由貴子(しみず ゆきこ、本名同じ、1959年9月7日 - 2009年4月20日)は、東京都出身の歌手女優タレントである。
大事件
1976年2月18日(放映は同年3月14日)、NTV『スター誕生!』第16回決戦大会最優秀賞(ピンクレディーが同じ大会で合格。獲得の意思を示したプロダクション、レコード会社の数はピンクレディーをはるかに上回っていた)。1977年3月1日、『お元気ですか』でCBSソニーから歌手デビュー。
第3回日本テレビ音楽祭新人賞、第4回横浜音楽祭新人賞、第6回東京音楽祭国内大会優秀新人賞、第10回新宿音楽祭銅賞、第4回FNS歌謡祭優秀新人賞、第8回日本歌謡大賞新人賞等を受賞。同期デビューの榊原郁恵高田みづえらと共に「フレッシュ三人娘」と呼ばれた。
歌手活動の傍らでバラエティー番組やテレビドラマにも活躍の場を広げ、萩本欽一関連の番組に出演したことから「欽ちゃんファミリー」の1人として挙げられたこともあった。
1980年代に出演していたヤクルトのCMでは、下町出身の気の強い母親役を演じた(清水自身も下町出身)。また、ヤクルトのCM内で幼稚園児の息子役がペットの亀を所有していたこともあってか、自身も亀グッズ収集が趣味であった。
2006年にデビュー以来所属していた芸映から独立したが、2007年9月、実母の介護を理由に芸能界を引退。
突然の自殺
2009年4月20日、静岡県駿東郡小山町の冨士霊園にある父親の墓前で死亡。硫化水素が充満した黒いポリ袋が顔にかかった状態で自殺しているのが見つかった。49歳没。死亡時刻は20日午後5時頃。要介護5の母親が車椅子に座った状態で傍らに残されており、一時意識を失っていたが、命に別状はなかった。かつてTBS『欽ちゃんの週刊欽曜日』で共演し、また、デュエット曲でレコーディングした小西博之は、「自殺で死ぬなんて、僕は一生ユッコを許さない。天国なんかに絶対に行かせない。冥福も祈らない。僕が引き戻してやるから」と、突然の訃報に激怒し号泣した。
遺書に書かれた「東京では葬儀をあげないで下さい」という遺志通り、4月24日に同県御殿場市で密葬が営まれ、相本久美子角川博櫻井淳子黒部幸英八波一起らが参列した。戒名は介護を続けた母への愛情に満ちた人生を意味する「慈孝由和清大姉(じこうゆうわせいだいし)」。25日に同所で葬儀告別式が営まれ、親族や『欽ちゃんの週刊欽曜日』で共演した佐藤B作らが参列した。
2009年11月17日、清水由貴子の実妹が「介護うつ -お姉ちゃん、なんで死んじゃったの-」(ブックマン社)を出版。「周囲には一切弱音を吐かなかった」と実姉由貴子の姿を振り返りながらも、介護による孤立自殺の防止を訴え続けている。