渡邊 琢磨(わたなべ たくま、1975年7月30日 -)は、日本の音楽家。作曲家、ピアニスト。個人名義のほかにCOMBOPIANO(コンボピアノ)としても活動している。COMBOPIANOはもともと渡邊中心の音楽プロジェクトだったが、のちにメンバーを3人に固定し、バンドとして活動する際の名義となった。また、内田也哉子、鈴木正人と共にバンドsighboat(サイボート)を結成し、自身は作曲とキーボードを担当している。
小简介
宮城県仙台市に生まれる。高校卒業後米国へ留学、作曲を学ぶ。帰国後、大学の同窓であったベースの鈴木正人を通じて、LITTLE CREATURESのリーダーである青柳拓次と知り合う。その際、コンピレーションアルバム『sign off from amadeus』への参加を勧められ、初録音。同時期からCOMBOPIANOとしての活動を開始し、1stアルバム『SAL BLAKEY』(ミディクリエイティブ) をリリースした。
ニュークに渡り、アストルピアソラなどのプロデューサーとして知られるキップハンラハンとのコラボレーションによるアルバムを次々とリリース。イギリスの音楽専門誌『WIRE』などに取り上げられる。
また2004年には、鈴木正人、内田也哉子と共にバンド「sighboat」を結成する。通算6枚目のアルバム『Growing Up Absurd』ではジョンマッケンタイアと録音を行う。この頃から、ギターサウンドが顕著になり、自身もギタープレイに傾倒。同年、デヴィッドシルヴィアンからワールドツアーへの参加依頼があり、シルヴィアンとスティーヴジャンセン、キースロウ、そして渡邊琢磨からなる4人編成のバンドで、30公演を遂行した。
帰国後の2008年3月に、初の「渡邊琢磨」名義のアルバム『冷たい夢、明るい休息』を発売した。同年、ギタリスト内橋和久、ドラマーの千住宗臣(V∞REDOMS、PARA、ウリチパン郡)、渡邊琢磨の三人で、COMBOPIANOをバンドとして始動。2010年8月には、COMBOPIANOバンド化初のアルバム『COMBOPIANO』がリリースされた。この結成に伴い、渡邊琢磨自身は本人名義で活動することとなった。本人名義としては6年ぶりとなるニューアルバム『Ansiktet』を2014年1月にリリース。
ソロやバンド活動以外にも国内外の映画音楽、劇伴など、多数手掛けており、2013年12月公開の俳優染谷将太が監督脚本を手掛けた映画「シミラーバットディファレント」の音楽も担当。